学校運営方針
学校の使命
シンガポール日本語補習授業校は、「地域に開かれた日本語補習授業校」として、多様な文化的背景をもった子どもを対象に、それぞれの児童生徒や保護者のニーズに応じた日本語及び日本の伝統文化に関する教育を行うことを通して、国際社会に生きる子どもの成長を促し、支援することを使命とする。
学校経営
めざす学校像(主体は児童生徒)
「楽しい学校」
:安全で安心して学ぶことができる学校
:一人一人が生かされ、自信が持て、輝いている学校
「温かい学校」
:認め合い、支え合うことができる学校
:一人一人の個性を大切にする学校
「協働・連携する学校」
:保護者・地域のニーズを反映させ、保護者との連携を図る学校
:人材活用で日本の伝統文化の理解を推進する学校
学校方針
現地校や国際校に通学し、日本国籍を有する児童生徒が、再び日本国内の学校に編入した際にスムーズに適応できるよう学年相当の国語力を身に付けることを主な目的とする。
日本の学習指導要領に準拠した国語科の基礎的基本的知識・技能を中心に、関連する社会科を活用した日本事情や、日本の学校文化を日本語によって学習する。
学校目標
日本語及び日本の伝統文化に関する教育を通して、国際社会をたくましく生き抜く子どもを育成する。
めざす子ども像
「基礎基本をしっかり身につける子」基礎基本を身につけた子で、知識・技能と関連付けたり組み合わせたりして、自分から挨拶や行動ができる。
「気づき、考えて動く子」自分の言葉で表現できる子で、自分の考えと他の考えを比べながら、聞いたり話したりできる。
「やる気を持って取り組む子」めあてを持って意欲的に取り組む子で、「知りたい」「やってみたい」の意欲を持ち、協力しながら行動できる。
学校教育目標(教育の重点)
基礎基本を身につけ、自分の思いを伝え合う子どもの育成
<指導内容>
・自分の思いや考えを持たせた上で、それを相手に伝わるように表現を考えさせるとともに、友達(相手)の思いや考えを聞き入れながら、深めたり広げたりできるような授業を展開していく。
・一人一人の違いを認め、助け合える学級づくりをしていくとともに、学級同士が支え合う学年にする。
・新型コロナウイルス感染拡大防止対策を講じる中で、基本的な生活習慣を大切にし、安定した生活リズムが続けられるように支援していく。
教育の重点
<わかる授業となるように授業改善(工夫)を進めるとともに家庭学習の充実を目指す>
・話す人を見て聞く習慣をつけさせる(学習規律)
・学習や活動にめあてを持たせる(めあてと課題)
・発問ではどの子も反応が見えるような手立てを工夫する(発問の工夫)
・まとめを行い、学習した内容を確認させる(まとめと振り返り)
<良い習慣を身につけさせるとともに児童生徒理解と支援の充実を行う>
教育課程
国語科
小学1年から中学3年までの当該学年の国語科指導を行う。
(帰国を目的とする、又は学年相当の国語力を希望するものを主な対象とする。)
社会科
国語科に関連した教材等について、関連科目として取り扱う。
授業時数については、各学年年間授業時数の最大1/6程度とする。
本校の特色
・本国政府には「在外教育施設」として、シンガポール政府には「正式な教育機関」として認められた学校。
・日本の学習指導要領に準拠したカリキュラムに沿った学習指導を展開する学校。
・教育の充実に資するための基幹要員として、日本政府から派遣された校長のいる学校。
・保護者と学校(教師)が連携し、児童生徒の健全育成を図ろうとしている学校。
・研究と修養に努める教師とボランティアスタッフが協力して運営にあたる学校。
・四季折々の行事を通して、日本の伝統文化を体験的に理解することができる学校。
本年(2021年/令和3年)度、本校が目指すこと
校長 熊谷 高弘(令和2年度文部科学省派遣)
本年度の入学生は、小学1年生が59名、中学1年生が31名、4月編入生が18名(内4名は中1生)となっており、全校児童生徒数は349名となりました。また、担任が20名、副担任が10名、教員ボランティアが28名(内、図書室担当7名)そして、スタッフ(事務・教務等)が私を含めて6名です。
補習授業校に通う児童生徒の皆さんは、平日、現地校や国際校等で学習した上で、補習校でも頑張ろうとしている「頑張り屋さん」です。皆さんのやる気を教職員全員が一丸となって全力で支えていきます。日本(世界)の未来を担う子どもたちが楽しく、そして着実に力が身に付いていきますよう、学校と家庭の両輪で学習支援を行っていきましょう。ご協力をお願いします。
そこで、学校が目指しているものは、次の2点です。
1 「楽しい学校、来たくなる学校、連携する学校」を目指します。
2 「基礎基本をしっかり身につける子、気づき、考えて動く子、やる気を持って取り組む子」の育成を目指します。
楽しい学校にするためには、皆さんの協力も必要です。「自分がされて嫌な事は人にはしない(言わない)」ということを守ってほしいと思います。
また、次の3つのことについても守れると嬉しいです。それは、「仲間を認める。ありがとうを伝える。笑顔で応える」です。
今は新型コロナウイルス感染症の影響によりセーフティーディスタンスを取りながら、授業を展開しています。年間授業日数は40日程度と限られていますが、授業では、「日本語や日本の伝統文化に関する教育」を行っていますので、授業中は積極的に元気いっぱいの姿を見せてください。
そして、「日本語を勉強する。日本の伝統文化を体験する。」という共通の目的がある皆さんは、誰もが仲間です。お互いに認め合い、助け合ってこそ、信頼が生まれ、心も育ってきます。合言葉は「チーム補習校」で、楽しく学んでいきましょう。
この1年間も大きな事件や事故に巻き込まれることなく、たくさんの良い思い出ができることを願っています。