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面接試験はどのように行いますか。
1グループあたり10~12人程度のグループで教室に入りミニ授業形式でグループ面接を行います。所要時間は1グループあたり20分程度です。
挨拶をしたり手遊びをしたりして楽しい雰囲気でお子さんの緊張をほぐしながら、指導者が全体に指示を出したり、面接官が個別に質問したりします。
筆記試験はありますか。
グループ面接の中で鉛筆を持つ機会はありますが、文字を書かせることはありません。
面接試験で、音読はありますか。
ありません。絵を見たりしながら口頭でお話する活動が中心となります。
面接試験では、具体的にどのようなことを質問されますか。
具体的な質問内容はお知らせできませんが、資料『入学試験の範囲・内容と求められる力【個別面接 全学年】』のとおり、
①自分や家族について話すことができる。
②日常生活ですることを適切に話すことができる。
③相手の話を正しく聞き取ることができる。
④日常の生活場面で、相手に伝わるように物事を話したり、わけを話したりすることができる。
ということを確認するための質問や活動となっています。
質問や活動の内容は、日本語を母語として使用していれば決してハイレベルなものではなく、日本の幼稚園年長程度のものとお考えください。
面接では、「です・ます」は使えた方がよいですか。
先生に対する話し方として使えることが望ましいです。
面接中に、面接官に「ねえ、ねえ」と話しかけることはだめですか。
グループ面接の中では、まず面接官の話をちゃんと聞いた上で話をすることが大切です。
グループ面接では、積極的に挙手して発言することが求められますか。
全体指導は一斉に行いますが、個々に発言を求めることはありません。個々への発問はお子さん2名に対し1名の面接官が担当しますが、その場合、発言の機会はお子さんそれぞれに均等に与えます。
泣いたり嫌がったりして面接教室に入れない場合、保護者が付き添うことはできますか。
保護者は面接教室の中に入ることはできません。お子さんが泣いたり嫌がったりして教室に入れない場合は不合格となります。保護者と離れて、面接試験を受けられるようになっておくことが必要です。
恥ずかしがり屋で、初対面の人とは話ができません。それでも試験は受けられますか。
試験は受けられますが、面接の中で言葉が出ない場合は語彙がないと判断せざるを得ないので、恥ずかしがり屋で初対面の人と話ができないお子さんには大変不利となります。また、初対面の面接官の声のトーンや話し方はお子さんにとっては聞きとりにくい場合もあるかもしれませんので、日頃から家族以外の人と会話をすることに慣れさせておくことも大切です。
面接試験や入学への準備として、今からどのような取組をしたらよいでしょうか。
1. 絵本の読み聞かせ
・繰り返しの多いお話を選び、お子さんと一緒に楽しみながら読むことで、言葉を覚える力が育ちます。
・挿し絵を見ながら内容を話させたり、言葉の意味を確認したりすると理解が深まります。
・読み終わった後には、お子さん自身の言葉で内容を説明させる習慣を付けましょう。
2. 日本のテレビ番組を視聴する
・語彙力や日本語の文章の流れを自然に学ぶことができます。
・視聴後に番組内容について質問したり、お子さんの言葉で説明させたりすると効果的です。
3. 日常の出来事を話させる
・幼稚園での楽しかったことや困ったことなどを、お子さん自身の言葉で話させましょう。
・言葉に詰まったときは、保護者が具体的な言い方の例を示すとよいです。
・幼児語はできるだけ正しい言葉に置き換えましょう。
4. 英語と日本語の語彙をつなげる
・英語で学んだ言葉を日本語ではどう表現するかを教えてあげましょう。
5. 文字への興味を育てる
・かるた遊びや文字表を使い、遊びを通して自然に平仮名に親しませます。無理強いはせず、興味をもったときに取り組むのが効果的です。
6. 鉛筆の正しい持ち方を支援する
・書くことに興味をもったら、鉛筆を正しく持てるようにしましょう。自分の名前を平仮名で書けるようになることが望ましいです。参考:「鉛筆の正しい持ち方」
7. 文で話す習慣を付ける
・会話を単語の羅列で済ませず、主語・述語を含む文で話すよう促してください。
・「いつ・どこで・だれが・何を・どうした」などを含む文で話すよう心掛けましょう。
・指示代名詞(あれ・これ・それ)はできるだけ避け、具体的に話すことが大切です。
8. 家庭で日本語を使う環境を整える
・母語としての日本語を確立するため、家庭で日本語を使う時間を十分に確保してください。
9. 英単語混じりの会話を避ける
・無意識に英単語を混ぜてしまうことがありますが、外来語は日本語として正しく発音するよう心掛けましょう。
・片仮名表記の学習にも影響するため、英語と日本語の使い分けを意識してください。
10. 家庭での学習支援を大切にする
• 日本語学習の必要性を伝え、親子で楽しみながら取り組むことが継続の鍵です。
• 「家庭は第二の教室、保護者は第二の担任」と考え、支援を続けることが大切です。
