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編・入学試験の内容や所要時間を教えてください。
各学年の編・入学試験の内容は、資料『入学試験の範囲と学習用ワークシート』のとおりで、各学年の国語の教科書に基づいた内容の試験です。
試験の所要時間は最長65分となっています。ただし、実際に試験に要する時間は学年やお子さんにより異なります。
筆記試験(約50分)
小学1年6月編入生:平仮名五十音「は」行までを書くテスト
小学1年10月編入生:①読解テスト(言語についての設問を含む)
②平仮名・片仮名の書くテスト
新小学2年生~新中学3年生:
①読解テスト(漢字・言語についての設問を含む)
②漢字テスト(漢字の読み・書き)
③ミニ作文
※新小学2年生は、平仮名・片仮名のテストもあります。
個別面接(約10分+個別面接室への往復5分)
筆記試験の準備として、どのような取組をしたらよいでしょうか。
小学1年生6月編入希望生:本校ホームページ掲載の平仮名五十音表、練習用シート、平仮名でかくれんしゅうを活用し、平仮名五十音「は」行までをとめ・はね・はらいに気を付け、正しく書けるよう練習しましょう。
小学1年生10月編入希望生:小学1年生前期末までに学習が完了している国語の教科書をよく読み、教科書内容に関する基本的な問題を解いておくことをお勧めします。
小学2年生以上の6月編入希望生:入学希望学年の前学年末までの国語の教科書をよく読み、教科書内容に関する基本的な問題に取り組むことをお勧めします。
小学2年生以上の10月編入希望生:入学希望学年の前学年、及び当該学年前期末までの国語教科書単元をよく読み、教科書内容に関する基本的な問題に取り組むことをお勧めします。
※本校の学習進度につきましては、資料「年間指導計画」をご確認ください。
小学2年生の筆記試験で、平仮名・片仮名のテストの準備も必要ですか。
小学2年生入学希望者は、本校ホームページ掲載の平仮名/片仮名五十音表、練習用シート、平仮名/片仮名でかくれんしゅうのワークシートもしっかり活用して学習しておいてください。これは、小1の学習の大部分を文字学習が占めるためです。文字としてだけでなく、言葉や文章の中でも正しく表記できることが求められるので、しっかりと練習しておくことが大切です。
漢字テストへの準備として、どのような取組みをしたらよいでしょうか。
新小学2年生以上の漢字テストでは、本校ホームページに掲載の「文字学習ワークシート」(小学○年生で学習した漢字)を活用してしっかりと学習しておいてください。このワークシートには、入学試験の漢字テストで出題される漢字の大部分が含まれています。これを正しく読んだり書いたりできるよう、繰り返し学習しておくことをお勧めします。
漢字テストの合格基準は何点くらいでしょうか。
新小学2年生入学希望者は読み書きともに100%、つまり小1の漢字80文字は全て正しく読み書きできることが望ましいです。
新小学3年生以上の入学希望者は、前学年で学習した漢字のワークシートの読みは100%、書きは80%以上の習得を目指してください。
漢字が苦手です。入学してから前学年の漢字を習得することはできないのですか。
本校では、授業日毎に新出漢字を学習するため、本校の限られた授業時間だけでは既習漢字(入学希望の前学年までの漢字)を復習させたり定着させたりすることは困難です。既習漢字は、入学までにしっかり復習しておくことをお勧めします。入学後も、漢字の復習や定着には、家庭学習が重要となることをご理解ください。
漢字の復習や定着のために、家庭ではどのように取り組めばよいでしょうか。
漢字は、「読める」から「書ける」と思ってはいけませんし、『つい最近まで日本で学習していたから大丈夫』という油断も禁物です。日本から来て間もないお子さんや日本人学校で学習してきたお子さんでも、国際校・現地校で学習し始めると漢字に触れる機会が少なくなるため急速に漢字を忘れてしまい、入学試験で漢字が書けずに不合格になった例が少なからずあります。
漢字を定着させるためには、繰り返し漢字練習を行うだけでなく、日記を書いたり家族や親せきに手紙を書いたりするなど、漢字の意味を理解して活用する機会を作ることが大切です。
筆記試験の「ミニ作文」というのはどのようなものですか。
「好きな食べ物」や「好きな遊び」など、テーマに沿って200字程度の作文を書いてもらいます。「はじめ・なか・おわり」など、文章の構成も大切ですので、練習しておくことが大切です。
個別面接は、どこで、どのように行われますか。
順次、筆記試験会場から児童生徒を別室に誘導して行います。お子さま1名に対し、面接官2名で対応し、所要時間は10分程度です。
個別面接はどのような内容、レベルでしょうか。
個別面接では、まず教科書教材を音読してもらいます。音読では、既習漢字を正しく読むこと、言葉の意味や文の内容を理解した上で、言葉のまとまりに気を付けて、つまらずに、適切な速度で読めることを確認します。
次に、音読した教材の内容をどの程度理解しているか、言葉の意味を理解しているかを確認するために質問をしたり、動作化させたりします。
面接官から聞かれたことに対して、お子さんの学齢に応じて適切に答えることが求められます。
声が小さいお子さんは不利となる場合があります。はきはきと元気よく話せることが望ましいです。
また、面接官の質問を聞かずに一方的に話したり、立ち歩いたりする場合には、本校での受入れが難しいと判断されることがあります。
入学試験対策だけでなく、国語力を家庭で伸ばすにはどのような取り組みが有効ですか。
1. 教科書の音読
• 音読は漢字や言葉の区切りを正しく理解するのに効果的です。
• 保護者が聞き役となり、発音やイントネーションから理解度を確認してください。
• 海外生活が長いお子さんは、教科書に描かれる四季や風景を理解しにくい場合があります。実物や写真を見せて補うことが大切です。
2. 本の読み聞かせ
• 教科書以外の本も読み聞かせ、内容を自分の言葉で説明させると理解が深まります。
• 読み聞かせを「する側」になる経験も有効です。家族や友人に読んであげることで、読む楽しさを覚えます。
3. 日本のテレビ番組を視聴する
• 語彙力や日本語の文章の流れを自然に学ぶことができます。
• 視聴後に番組内容について質問したり、お子さんの言葉で説明させたりすると効果的です。
4. 英語と日本語の語彙をつなげる
• 英語で学んだ言葉を日本語でどう表現するかを教えてあげましょう。
5. 文で話す習慣を付ける
• 会話を単語の羅列で済ませず、主語・述語を含む文で話すよう促してください。
• 「いつ・どこで・だれが・何を・どうした」などを含む文で話すよう心掛けましょう。
• 指示代名詞(あれ・これ・それ)は避け、具体的に話すことが大切です。
6. 家庭で日本語を使う環境づくり
• 母語としての日本語を確立するため、家庭で日本語を使う時間を十分に確保してください。
• 幼児語はできるだけ正しい日本語に置き換えましょう。
7. 英単語混じりの会話を避ける
• 無意識に英単語を混ぜてしまうことがありますが、外来語は日本語として正しく発音するよう心掛けましょう。
• 片仮名表記の学習にも影響するため、英語と日本語の使い分けを意識してください。
8. 家庭での学習支援を大切にする
• 日本語学習の必要性を伝え、親子で楽しみながら取り組むことが継続の鍵です。
• 学習意欲が持てない場合、補習校での学習が負担となり退学に至るケースもあります。
•「 家庭は第二の教室、保護者は第二の担任」と考え、支援を続けることが大切です。
